コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

エペソ人への手紙 エペソびとへのてがみPros Ephesious; the Letter to the Ephesians

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エペソ人への手紙
エペソびとへのてがみ
Pros Ephesious; the Letter to the Ephesians

新約聖書中の一書簡で,『エペソ書』ともいう。エフェソスを中心とした小アジア諸教会あての回状で,その時期はほぼ 60年頃であった,と推定されている。キリスト論,倫理的勧告など,内容や語彙などが『コロサイ人への手紙』とよく似ており,『エペソ人への手紙』はそれを発展させたものと考えられる。この手紙にはパウロにはみられない語彙や荘重さがあるところから,著者の問題が生じ,彼の弟子が『コロサイ人への手紙』などをもとに,90年頃に小アジアで書いたという説もある。その内容は教理的部分 (1~3章) と倫理的部分 (4~6章) に分れ,神がすべてのものを「キリストにおいて一つに帰せしめる」 (1・10) ことが全体の基調となっている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

エペソびとへのてがみ【エペソ人への手紙 Letter to the Ephesians】

最初期キリスト教の使徒パウロが,小アジア西岸の大都市エペソ(エフェソス)の教会にあてて書いたとされ,新約聖書の中に収められている手紙。パウロは彼の第2伝道旅行(49‐52年,《使徒行伝》15:36~18:22)の最後にエペソに教会を設立した(52年ころ)。その後第3伝道旅行(53‐56年,《使徒行伝》18:23以下)の際に,約2年間当地に滞在し,その間に《コリント人への手紙》《ガラテヤ人への手紙》《ピリピ人への手紙》の一部などを書いている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のエペソ人への手紙の言及

【エフェソス】より

…後55‐58年,使徒パウロはこの地でキリスト教の伝道に従事。新約聖書の《エペソ人への手紙》はパウロがこの町の信徒たちに送った書簡である。4世紀には町の中心に3廊式バシリカの聖母マリア教会が建てられ,431年にはここで有名なエフェソス公会議が開催された。…

※「エペソ人への手紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

エペソ人への手紙の関連キーワードパウロ書簡獄中書簡牧師完徳

今日のキーワード

主婦休みの日

1、5、9月の25日。年3回。株式会社サンケイリビング新聞社が制定。主婦にはリフレッシュ、ほかの家族には家事を提唱する。年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みといった忙しい期間の後に設定されている。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android