デジタル大辞泉
「直筆」の意味・読み・例文・類語
ちょく‐ひつ【直筆】
[名](スル)
1 事実を偽らずにありのままに書くこと。「目撃したままを直筆する」⇔曲筆。
2 書画で、筆をまっすぐに立てて書くこと。「懸腕直筆」⇔側筆。
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ちょく‐ひつ【直筆】
- 〘 名詞 〙
- ① 用筆法の一つ。筆管を紙面に直角にあてて運筆すること。じきひつ。
- [初出の実例]「直筆(チョクヒツ)、側筆、蔵鋒、露鋒、〈略〉幾多の術語を記得して」(出典:閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉書論の中毒)
- ② 事実をありのままに書くこと。事柄を曲げたり隠したりしないで書きしるすこと。また、その文章。⇔曲筆。
- [初出の実例]「且直筆代レ口、以陳二万一一」(出典:顕戒論(820)上)
- 「聊か余輩が平生の感覚を直筆せんのみ」(出典:薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩気質)
- [その他の文献]〔晉書‐郭璞伝〕
- ③ ⇒じきひつ(直筆)
じき‐ひつヂキ‥【直筆】
- 〘 名詞 〙
- ① 直接に自分自身で書くこと。また、その文書。自筆。直書。親書。〔文明本節用集(室町中)〕
- [初出の実例]「さる大名の直筆にて、連署をまはさるる事あり」(出典:咄本・醒睡笑(1628)二)
- ② =ちょくひつ(直筆)①
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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直筆
ちょくひつ
東洋の書画における用筆法の一種。筆をまっすぐに立てて筆の先で書くこと。水墨画や大字を書く際にのびのびと自由に筆を運ぶためには、懸腕(けんわん)直筆といって、腕をあげ、肘(ひじ)をわきにつけないで書く方法がとられる。一方、肥痩(ひそう)や抑揚のない謹直な線や、絵画における毛描きなどの微細な線を慎重に引くときにも用いられる。筆をねかせて、穂の腹を用いて書く側筆(そくひつ)に対する語。
[小林 忠]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「直筆」の読み・字形・画数・意味
【直筆】ちよくひつ
事実をそのまま憚らずに書く。〔史通、曲筆〕古來、唯だ直筆を以て誅せられしを聞くも、曲詞を以て罪を
(え)たるを聞かず。字通「直」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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