『新約聖書』のなかの手紙の一つで、パウロがエペソの教会あてに書いたとされているもの。「エペソ人(びと)への手紙」ともいわれる。エペソEphesosは小アジアの海港都市エフェソスのことで、確かにパウロの伝道活動と密接な関係にあった。ところが、異邦人教会の問題をめぐる教理的論述と道徳的勧めとからなる手紙の内容は、かならずしも、パウロ神学の核心を正面から扱ったものとはいえず、また、エペソという地名が記されている箇所は、本文批評のうえで問題があるため、今日では、これをパウロの真正な書簡とはみなさない説が有力になってきた。もちろん、キリストや教会をめぐる思想には、パウロとのつながりも認められ、その展開の仕方は「コロサイ書」との相互関係を示唆する。おそらく1世紀終わりごろ小アジアにおいて執筆されたものであろう。
[土屋 博]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新