エルスター(読み)えるすたー(英語表記)Johann Philipp Ludwig Julius Elster

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルスター
えるすたー
Johann Philipp Ludwig Julius Elster
(1854―1920)

ドイツの実験物理学者。ハイデルベルク大学とベルリン大学で学び、1879年ハイデルベルク大学で学位を取得。ウォルフェンビュッテルのギムナジウムの教師となったが、ここですでに教師となっていた学生時代の友人ガイテルといっしょになり、二人は1884年以降、生涯を通じて緊密な共同研究を行った。おもな業績に大気中の電気現象、光電効果、放射能などに関する実験的研究がある。ベックレルによる放射線の発見(1896)直後からこの問題に取り組み、放射線の源が放射性物質の外部にあるのではなく内部にあると結論した。またその際、元素の転換を伴うことを初めて予測した。また放射線による空気のイオン化、ラジウムのα(アルファ)崩壊により生じるエマネーション(放射性希ガス)の空気中の分布についても先駆的な実験研究を行った。[高山 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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