エルデニイン・トプチ(その他表記)Erdeni-yin tobchi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルデニイン・トプチ」の意味・わかりやすい解説

エルデニイン・トプチ
Erdeni-yin tobchi

1662年,モンゴルのオルドス地方の王族サガン・セチェンによって編まれたモンゴル史書の一つ。モンゴル史の根本資料として,質量ともに群を抜く年代記。東洋史学においては,漢名の『蒙古源流』の名で広く知られている文献で,太古から 17世紀中頃までのモンゴル民族の歴史を叙述。ほかのモンゴル年代記類と同様に,ここにもモンゴル王統の起源をインド,チベットの王統と関係づける仏教思想の影響が読取れるが,叙述の態度は堅実で,特にチンギス・ハン以後 17世紀までの記述は類書にみられないすぐれた内容をもち,その重厚な文章は,モンゴル文語の一つの典型として高く評価される。

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