エルバス(英語表記)Elvas

デジタル大辞泉 「エルバス」の意味・読み・例文・類語

エルバス(Elvas)

ポルトガル東部の町。スペインとの国境近くに位置し、古くから戦略上の要地として知られ、旧市街は17世紀に築かれた城壁と二つの要塞に守られている。19世紀初頭のナポレオンによるスペイン侵略戦地にもなった。イベリア半島最長のアモレイラの水道橋がある。2012年、「国境防備の町エルバスとその要塞群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルバス」の意味・わかりやすい解説

エルバス
Elvas

ポルトガル中東部,ポルタレグレ県の町。スペインとの国境付近,平野を見おろす丘陵上に位置し,ローマ人の要塞町アルペザ以来,軍事上の要地であった。14世紀,フェルナンド1世の時代に建築され,17世紀に強化された城壁と二つの砦は,1640年の対スペイン独立革命の際に重要な役割を果たした。19世紀初めのフランスのナポレオン軍の侵略(→半島戦争)の舞台にもなった。1498~1622年に建設された約 8kmにおよぶアモレイラの水道橋はイベリア半島最長で,今日もなお用いられる。プラムの加工など農産物加工業の中心。2012年,世界遺産の文化遺産に登録された。人口 1万3422(1991推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android