オクシデンタル石油(読み)おくしでんたるせきゆ(英語表記)Occidental Petroleum Corp.

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オクシデンタル石油
おくしでんたるせきゆ
Occidental Petroleum Corp.

アメリカの石油化学工業会社。略称オキシOxy。1920年にカリフォルニア州に同社名で設立された中小石油会社が前身。幾多の合併を繰り返すうち、とくに1982年、有力中小石油会社シティーズ・サービス(当時全米第20位)を吸収・合併することによって大きく成長した。石油および天然ガスの生産・掘削活動は、アメリカ、カナダだけでなく、北海、リビア、ペルー、ボリビアなどでも展開されている。同社は1980年代に入り、石油・天然ガス部門のほか化学、石炭、アグリビジネス(農業関連産業)にも進出。1981年には、当時全米トップクラスの瀝青炭(れきせいたん)会社のアイランド・クリークを買収した。しかし、1990年代以降は部門の集中化を図り、1998年における資産の60%は石油と天然ガス部門、残りの40%は化学部門が占めた。同年2月にはカリフォルニア州にあるエルク・ヒルズ油田(天然ガスも含まれる)の獲得に成功した。化学部門は子会社のオキシケムOccidental Chemical Corp.(OxyChem)が1990年代のアメリカ経済の好調に支えられ業績を伸ばした。1999年の総売上高は76億1000万ドル、純利益は4億4800万ドル。日産平均量は石油30万6000バレル、天然ガス2021万8200立方メートル。[佐藤定幸・萩原伸次郎]

その後の動き

2000年にアルトゥーラ・エナジー社Altura Energy Ltd.を買収。2002年、カタールで採掘された天然ガスを処理・精製し、アラブ首長国連邦(UAE)に海底パイプラインで出荷する通称ドルフィン・プロジェクトに参加。また、2005年にはアメリカによる経済制裁解除後のリビアで初めて行われた鉱区の入札において、15鉱区のうち9鉱区を落札し、同国で最大の鉱区保有企業となった。2008年度の売上高は242億1700万ドル、純利益68億5700万ドル。石油・天然ガス販売量は60万バレル、確認埋蔵量は石油・天然ガスをあわせて29億8000万バレル(ともに石油換算)。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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