オビガ(読み)おびが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オビガ」の意味・わかりやすい解説

オビガ
おびが / 帯蛾
[学] Apha aequalis

昆虫綱鱗翅(りんし)目オビガ科に属するガ。はねの開張45ミリメートル内外。前後翅とも丸みをもち、両側を黒褐色で縁どられた黄色線があり、ほぼ一直線に走る。はねの色は雌のほうが薄く、黄色みを帯びる。触角には短い櫛歯(くしば)がある。日本全土(ただし屋久島(やくしま)以北)と中国に分布し、夏に出現して、よく灯火に飛来する。幼虫は全身に赤褐色の毛を密生し、触ると体を激しく左右に振る。スイカズラ科ハコネウツギウグイスカグラなどに寄生し、老熟すると葉間に体毛を混ぜてつくった粗い繭の中で蛹化(ようか)する。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「オビガ」の解説

オビガ
学名:Apha aequalis

種名 / オビガ
解説 / メスは、オスより大型です。
目名科名 / チョウ目|オビガ科
体の大きさ / (前ばねの長さ)♂25~30mm、♀30~35mm
分布 / 北海道~九州
成虫出現期 / 5~6月、8~9月
幼虫の食べ物 / ハコネウツギ、スイカズラなど

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