ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルドリン」の意味・わかりやすい解説
オルドリン
Aldrin, Buzz
バズ・オルドリン。アメリカ合衆国の宇宙飛行士。原名 Edwin Eugene Aldrin, Jr.。ニール・アームストロングに次いで,人類 2人目に月面に足を踏み入れた。
1951年ニューヨーク州のウェストポイント陸軍士官学校を卒業後,空軍のパイロットとなる。朝鮮戦争中はソウル郊外のオサン(烏山)空軍基地の第51戦闘航空団に所属した。ドイツ連邦共和国(西ドイツ)に駐留後,マサチューセッツ工科大学 MITで宇宙工学を学び,1963年に軌道力学に関する博士論文で学位を取得。同じ 1963年にアメリカ航空宇宙局 NASAの宇宙飛行士に選ばれた。1966年11月11日,ジム・ラベルとともに『ジェミニ12号』に乗り,3回にわたる宇宙遊泳を行ない,計 5時間半にわたる船外活動の記録をつくった。1969年7月16日,アームストロング,マイケル・コリンズとともに『アポロ11号』に乗り組み,その 4日後に月面の「静かの海」に降り立ち,約 2時間にわたり岩石試料採集,写真撮影,科学機器の設置などの作業を行なった。その後アームストロングとともに月着陸船『イーグル』を操縦し,月周回軌道上の司令船に搭乗するコリンズとのランデブー飛行に成功した。1971年に NASAを退職し,カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地にある航空宇宙研究パイロット学校の校長に就任。1972年3月に退役し,民間企業に転じた。1988年,名前をエドウィン・ユージーンから,子供の頃の愛称「バズ」に変更。1998年に非営利教育団体のシェアスペース財団を設立。
回顧録にアポロ11号ミッション後に襲われたうつ病などについて綴った『地球への帰還』Return to Earth(1973),『壮大なる荒涼:月からの長い旅路』Magnificent Desolation: The Long Journey Home from the Moon(2009。ケン・エイブラハム共著),そのほかの著作にアポロ計画の歴史を記した『地球から来た男』Men from Earth(1989。マルカム・マコネル共著),『ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦』Mission to Mars: My Vision for Space Exploration(2013)など。また児童向けの本も著した。
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