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カシキスモ カシキスモcaciquismo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カシキスモ
caciquismo

19世紀から 20世紀初頭のスペインポルトガルにおいてカシケ caciqueと呼ばれる地方の少数有力者によって議会制民主主義が不法にコントロールされた政治体制。選挙民に対するカシケの完全な支配はアルフォンソ 12世による王政復古後のスペインに地方地主支配による二大政党政治を出現させた。 M.プリモ・デ・リベラの独裁はこのカシケによる選挙民支配のシステムを崩壊させた。

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デジタル大辞泉の解説

カシキスモ(〈スペイン〉caciquismo)

中央権力と結んだ地方ボスによる政治支配。

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世界大百科事典内のカシキスモの言及

【カシケ】より

…もともとは西インド諸島の原住民のことばで長を意味した。新大陸のスペイン人征服者や植民者が西インド諸島以外のインディオ社会の指導者にもこの語を当てるようになったので,スペイン植民時代に征服者とインディオ社会の仲介者として機能したインディオ社会の指導者を意味するようになった。征服者,エンコメンデロ(エンコミエンダ),コレヒドール,宣教師はカシケを通じてインディオ社会を支配し,代りにカシケは税と強制労働を免除され,乗馬や武具・洋服の着用を認められ,土地の長子相続権が認可されたので,広大な土地所有者となるものもあった。…

【スペイン】より

…44年に政権を握った穏健派の領袖ナルバエス将軍は,翌45年,憲法を発布するとともに,治安警察Guardia Civilの創設(1844)をはじめ中等教育の制度化,近代的行政官僚機構の設置などの中央集権化政策を徹底させ,さらに進歩派の時代に亀裂が生じたローマ教皇庁との間にコンコルダートを結び(1851),関係の修復にも努めた。また,後にスペイン社会の重要問題となる,地方ボスをはじめとする寡頭支配(カシキスモcasiquismo)の基盤が形成されていったのもこの頃である。 44年から比較的安定していた穏健派政権も,50年代になると内部抗争により基盤が揺らぎ始めた。…

※「カシキスモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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