日本大百科全書(ニッポニカ) 「カジミェシュ(3世)」の意味・わかりやすい解説 カジミェシュ(3世)かじみぇしゅKazimierz Ⅲ(1310―1370) ポーランド王(在位1333~70)。大王、農民王とよばれる。英語ではカシミールCasimir。ウワディスワフ・ウォキェテクの子。ポーランド王国の強化と統一を目ざし、1343年ドイツ騎士団からクヤービ地方を奪還し、49~52年にはハリチ公国を征服し、ポーランドの国際的地位を高めた。またカジミェシュ法典の編纂(へんさん)でも知られ、都市や商人を保護し、64年にはクラクフにヤギェウォ大学の前身となったアカデミーを創設した。[安部一郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例