カディマ(読み)かでぃま

デジタル大辞泉 「カディマ」の意味・読み・例文・類語

カディマ(Kadima)

イスラエル中道政党。2005年に首相シャロン党首を務めていたリクードから集団離党し、労働党一部と合流し結党翌年選挙第一党となり、労働党などと連立政権を組んだが、その後、分裂・衰微した。
[補説]ヘブライ語前進の意。

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知恵蔵 「カディマ」の解説

カディマ

2005年11月にイスラエルの当時の与党リクードの党首であったシャロン首相が創設した新政党。ヘブライ語で「前進」を意味する。ヨルダン川西岸のパレスチナ人の人口密集地からの一方的な撤退を主張した。将来のパレスチナ国家との国境線として想定されているのが、シャロン政権の下で始められた分離壁である。06年1月にシャロンが意識を失った後は、オルメルト元エルサレム市長が党首代理となり、3月の総選挙では第1党となった。5月には第2党となった労働党などと連立政権を樹立した。しかし、7月から8月にかけての対ヒズボラ作戦は失敗であったとの見方が広がっており、政権の基盤が揺らいでいる。

(高橋和夫 放送大学助教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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