デジタル大辞泉 「カポジー肉腫」の意味・読み・例文・類語 カポジー‐にくしゅ【カポジー肉腫】 悪性腫瘍しゅようの一。四肢、特に足に赤褐色の皮疹ひしんができ、結節や腫瘤しゅりゅうを生じてただれ、出血しやすくなる。エイズ患者に発生が多い。オーストリアの皮膚科医カポジー(M.K.Kaposi)にちなむ名。多発性出血性肉腫。カポジ肉腫。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「カポジー肉腫」の意味・わかりやすい解説 カポジー肉腫【カポジーにくしゅ】 皮膚の悪性腫瘍(しゅよう)の一つ。はじめむくみを生じ,皮膚に褐紅色の結節や腫瘍が生じて,表面がただれて出血しやすくなる。この皮疹は四肢に多発するが,鼻や耳,ときにリンパ節,消化管,骨などにも発生することがある。アフリカや東ヨーロッパに多く,日本ではまれだが,エイズ患者に高率に発生する。腫瘍細胞内にサイトメガロウイルス抗原が認められることから,このウイルスが発病に関与しているのではないかとみられている。放射線治療や,皮膚移植が行われる。→関連項目HIV 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報