1999年に登録されたメキシコの世界遺産(文化遺産)で、ユカタン半島のカンペチェ州の州都に位置する。カンペチェは、スペインが中南米に建設した最初の植民都市で、スペイン本国との交易の中心地として栄えたが、たびたびメキシコ湾に潜む海賊の襲撃を受け、町は大きな被害を被った。そのため1686年から18年の歳月を費やして大要塞が築かれ、要塞都市に変貌した。城壁の長さは2.5kmもあり、市街地を取り囲んでいて、ソレダー要塞、サンカルロス要塞、サンフランシスコ要塞、サンファン要塞などがあり、当時の要塞都市の姿を残している。◇英名はHistoric Fortified Town of Campeche