ガンマナイフ(英語表記)γ knife

大辞林 第三版の解説

ガンマナイフ【γ knife】

脳疾患の治療に用いる放射線治療装置。 γ 線を脳内病変部の一点に集中照射し、壊死えしさせる。正常組織部分への被曝を最小限に抑えることができ、手術が難しい脳深部にできた小さな腫瘍や脳動静脈奇形などの治療に高い効果を発揮する。ガンマユニット。

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百科事典マイペディアの解説

ガンマナイフ

脳内にある病変(病気や外傷によって変化した組織や体液の部位)に,放射線の一種である放射性同位元素のコバルト60線を当てて焼き切る装置のこと。一般的な放射線治療と違って,多方向から一点に放射線を集中させる技術を使って,脳の奥にある病変でも,確実に線を当てることができる。このため,正常な脳の組織には,ほとんど影響がない。 対象となる病気は,動静脈奇形(脳の動脈と静脈が,毛細血管を通さずにつながってからまり,塊となる先天異常),聴神経腫瘍脳腫瘍など。直径3cm以内の腫瘍であれば,約80%の治療効果がある。 治療方法は,まず局所麻酔をして金属製の枠を頭部に固定し,CTスキャンMRIで放射する位置を計算して,放射線を当てる。治療時間は20分〜1時間ほどで,痛みはなく,翌日には退院できる。ふつうの放射線治療で起こりがちな倦怠(けんたい),食欲不振,むかつき,嘔吐(おうと)などの副作用は少ない。 ガンマナイフは,1990年代になって米国で急速に普及した。日本では1996年に健康保険が適用になり,国立がんセンターなど全国14の施設で稼動している。

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