放射線治療(読み)ホウシャセンチリョウ

デジタル大辞泉 「放射線治療」の意味・読み・例文・類語

ほうしゃせん‐ちりょう〔ハウシヤセンチレウ〕【放射線治療】

放射線療法

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百科事典マイペディア 「放射線治療」の意味・わかりやすい解説

放射線治療【ほうしゃせんちりょう】

放射線療法ともいう。放射線照射による治療法。X線,γ線,電子線,各種放射性元素などが使用される。対象は主として肉腫などの悪性腫瘍(しゅよう)で,そのほか血管腫などの良性腫瘍バセドー病瘰癧(るいれき),各種皮膚疾患など。体外照射は,低電圧X線などで比較的浅い部位を照射する表在治療と,高電圧X線やコバルト60で深部病巣を照射する深部治療に大別され,後者にはベータトロンや直線加速装置による超高圧X線や電子線が利用されている。体内照射には各種放射性元素,特に放射性同位元素が利用され,注射や内服によるほか,その封入細管を限局した病巣に刺入する組織内照射が用いられる。
→関連項目ガンマナイフ舌癌造血幹細胞移植苔癬頭頸部癌乳癌日和見感染症放射線科ラジウム療法理学療法粒子線治療

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改訂新版 世界大百科事典 「放射線治療」の意味・わかりやすい解説

放射線治療 (ほうしゃせんちりょう)
radiation therapy

放射線のもつ生物学的作用を利用して行う治療法。放射線療法ともいう。癌その他の腫瘍性疾患に対して行われるが,病的組織への破壊を最大にし,正常組織への障害を少なくするために,種々の方法や技術が駆使される。放射線の照射の方法には外部照射腔内照射,組織内照射,内用療法があり,放射線源の核種としてはコバルト6060Co,イリジウム192192Ir,ヨウ素131131Iが用いられる。このうちコバルト60は今日広く用いられている放射線源で,強力なγ線を照射することができる。また電子線などの発生装置としてはサイクロトロンリニアック線形加速器),ベータトロンなどが用いられるが,とくに近年,サイクロトロンを利用した粒子線治療の研究も進められている。リニアックとベータトロンは電子線(4~40MeV)のほかX線も照射でき,最近の普及は著しい。これらの放射線源は病変の位置や状態によって最適なものが選ばれ,患者の機能保存的な治療が行われている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「放射線治療」の意味・わかりやすい解説

放射線治療
ほうしゃせんちりょう

放射線療法

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栄養・生化学辞典 「放射線治療」の解説

放射線治療

 放射線によって病気の治療をはかること.

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世界大百科事典(旧版)内の放射線治療の言及

【子宮癌】より

…このさいは若干の痛みを伴うのが普通である。
[頸癌の治療]
 前記のように手術治療も放射線治療もきわめて有効である。(1)手術治療 頸癌はたとえI期でも子宮の外に癌が転移している可能性がある。…

※「放射線治療」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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