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放射線のもつ生物学的作用を利用して行う治療法。放射線療法ともいう。癌その他の腫瘍性疾患に対して行われるが,病的組織への破壊を最大にし,正常組織への障害を少なくするために,種々の方法や技術が駆使される。放射線の照射の方法には外部照射,腔内照射,組織内照射,内用療法があり,放射線源の核種としてはコバルト6060Co,イリジウム192192Ir,ヨウ素131131Iが用いられる。このうちコバルト60は今日広く用いられている放射線源で,強力なγ線を照射することができる。また電子線などの発生装置としてはサイクロトロン,リニアック(線形加速器),ベータトロンなどが用いられるが,とくに近年,サイクロトロンを利用した粒子線治療の研究も進められている。リニアックとベータトロンは電子線(4~40MeV)のほかX線も照射でき,最近の普及は著しい。これらの放射線源は病変の位置や状態によって最適なものが選ばれ,患者の機能保存的な治療が行われている。
執筆者:蜂屋 順一+金場 敏憲
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…このさいは若干の痛みを伴うのが普通である。
[頸癌の治療]
前記のように手術治療も放射線治療もきわめて有効である。(1)手術治療 頸癌はたとえI期でも子宮の外に癌が転移している可能性がある。…
※「放射線治療」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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