キヌレン酸(読み)キヌレンサン

化学辞典 第2版 「キヌレン酸」の解説

キヌレン酸
キヌレンサン
kynurenic acid

4-hydroxy-2-quinolinecarboxylic acid.C10H7NO3(189.17).トリプトファン代謝生成物として動物の尿中に存在する.N-(2-アセチルフェニル)オキサミド酸閉環,あるいは4-メトキシ-2-メチルキノリンの酸化と脱メチル化により生成する.黄色の針状晶.分解点290 ℃.水に難溶.加熱あるいはアルカリによって脱炭酸を起こし,キヌリンを生成する.ビタミンB欠乏症の研究で用いられる.[CAS 492-27-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「キヌレン酸」の解説

キヌレン酸

 C10H7NO3 (mw189.17).

 4-ヒドロキシキナルジン酸ともいう.トリプトファン代謝の一経路の最終産物

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android