クラスノダール地方(読み)クラスノダール(英語表記)Krasnodar

  • クラスノダール〔地方〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロシア南西部,北カフカスにある地方。行政中心地クラスノダール。大カフカス山脈北西麓からその北に続く広大な平野 (クバンアゾフ低地) にかけて広がり,西は黒海とアゾフ海に面する。北西部のアゾフ海沿岸には湿地帯が多く,潟湖が連なる。主要河川はクバン川。大部分がステップ地帯に入るが,南部の山地斜面は森林におおわれる。1月の平均気温は平野部で-5℃であるが,南西部の黒海沿岸では5℃と暖かく,ソチをはじめ保養地が多い。7月は 22~24℃。年降水量 400~600mm,山地では 2000mm以上。肥沃な黒土地帯にあり,ロシア有数の農業地帯となっている。冬コムギ,オオムギ,トウモロコシ,コメなどの穀物を中心に,ヒマワリ,タバコ,テンサイなどが栽培され,大カフカス前山地帯ではブドウその他の果樹や茶の栽培が行われる。ウシ,ブタ,ニワトリの飼育も盛ん。工業は農産物加工 (油脂,製粉,食肉,たばこ,ワイン,製糖,水産物缶詰) が中心で,ほかにセメント,繊維,木材加工,機械などの工業がある。マイコプ周辺と西端のタマン半島で石油,天然ガスを産する。交通はクラスノダールを中心とする鉄道,ハイウェー,ザカフカジエへの鉄道,ハイウェー,黒海沿岸のハイウェーなどによる。面積7万 6000km2。人口 517万 4800 (1991推計) 。

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