改訂新版 世界大百科事典 「グラスライニング」の意味・わかりやすい解説 グラスライニングglasslining 金属の表面をガラス層で被覆し,耐腐食性を得る表面処理法。大別すれば,ホウロウの手法によるものと,ガラスを型にあわせて成形加工し金属製品に融着する方法がある。一般のホウロウは,低温(約500℃)でガラス化する成分を金属表面に融着させたものである。グラスライニングは,化学反応容器の表面処理法であるから,耐腐食性の高い組成のガラスが選択される。また,ホウロウ手法による場合では,ピンホールが存在しないことが条件となる。→ホウロウ執筆者:安井 至 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「グラスライニング」の意味・わかりやすい解説 グラスライニング ガラス質を用いて金属表面に耐食性を与えること。焼ばめ式とホウロウ(琺瑯)式がある。前者は金属容器内にガラス容器をはめ込み,ガラスの軟化点程度に炉内で加熱して内張りするもので,ガラスと金属壁とが密着しピンホール(小孔)の心配がほとんどない。後者の場合には,釉(うわぐすり)にケイ酸SiO2を60%以上含むものを使用し,普通のホウロウより高い温度で焼き付ける。いずれも耐食性を必要とする化学装置などに利用。→関連項目金属表面処理 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by