グリココール酸(読み)グリココールサン

化学辞典 第2版 「グリココール酸」の解説

グリココール酸
グリココールサン
glycocholic acid

N-cholylglycine.C26H43NO6(465.61).抱合胆汁酸一つ動物胆汁中に広く分布している.塩析または乾燥した胆汁をエタノールから再結晶すると得られる.微針状結晶(水).分解点154~155 ℃.+32.3°(アルコール).脂肪酸吸収を助ける役割がある.[CAS 475-31-0][別用語参照]タウロコール酸

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「グリココール酸」の解説

グリココール酸

 C26H43NO6 (mw465.63).

 胆汁酸の一種であるコール酸グリシンと抱合した化合物解毒に重要な機能を果たす.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリココール酸」の意味・わかりやすい解説

グリココール酸
グリココールさん
glycocholic acid

コール酸とグリシンとがアミド結合した化合物。化学式 C23H36(OH)3CONHCH2COOH 。ナトリウム塩として胆汁中に存在し,脂肪などの乳化作用がある。

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