グリーンバーグ(読み)ぐりーんばーぐ(英語表記)Clement Greenberg

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グリーンバーグ
ぐりーんばーぐ
Clement Greenberg
(1909―1994)

アメリカの美術批評家。ニューヨーク生まれ。アート・スチューデンツ・リーグに学んだのち、シラキュース大学を卒業。1930年代から『ネーション』誌などに拠(よ)って文学、美術の批評活動を行う。マネ以後の美術を自己批判の芸術と規定するモダニズムの理論を追究。従来の観念的、伝記的、文学的な批評を退け、芸術固有の内在性を対象とすることによって美術批評を確立させた。形式の重要性を説いたためフォーマリストとみなされるが、内容を無視したのではない。フランス美術を知り尽くし、アメリカの抽象表現主義、カラー・フィールド・ペインティング(色彩の場の絵画)をその展開として位置づけ、ポロック、ルイスを発見、評価した。批評集『芸術と文化』(1962)をはじめとする著作で、第二次世界大戦後の最大の批評家としての地位を占める。[藤枝晃雄]
『高階秀爾他編『現代の美術 別巻 現代美術の思想』(1971・講談社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

未必の故意

犯罪事実の発生を積極的には意図しないが、自分の行為からそのような事実が発生するかもしれないと思いながら、あえて実行する場合の心理状態。→故意[補説]作品名別項。→未必の故意...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

グリーンバーグの関連情報