グロッソプテリス類(読み)ぐろっそぷてりするい(その他表記)glossopterids

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グロッソプテリス類」の意味・わかりやすい解説

グロッソプテリス類
ぐろっそぷてりするい
glossopterids

古生代後期の石炭紀からペルム紀(二畳紀)にかけて、ゴンドワナ大陸植生を優占した裸子植物の絶滅群。一部は三畳紀まで生き残った。ゴンドワナ大陸を構成した大陸や地域だけに共通した化石が発見されることから、大陸移動説を支持する証拠の一つとされる。代表的な属名グロッソプテリスGlossopterisは舌状glossoのシダpterisの意で、群全体を特徴づける舌状単葉で網状脈のある葉形に由来する。生殖器官の形態は多様で多くの属が区別されているが、つねに栄養葉の上面に生ずる点で共通している。大陸氷河周辺の湿地に生育した落葉樹で、現在のイチョウのように精子受精したことがわかっている。

[西田治文]

『西田誠編、進化生物学研究所・東京農業大学農業資料室共同企画『進化生研ライブラリー4 裸子植物のあゆみ――ゴンドワナの記憶をひもとく』(1999・信山社)』

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