コジンスキー(読み)こじんすきー(その他表記)Jerzy Kosinski

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コジンスキー」の意味・わかりやすい解説

コジンスキー
こじんすきー
Jerzy Kosinski
(1933―1991)

アメリカのユダヤ系小説家。ポーランドのウージに生まれる。第二次世界大戦中ユダヤ人の両親とはぐれ、それが因となって口がきけなくなる。その間浮浪児となって放浪した。戦後両親と再会、ルージ大学で修士課程を終え、助教授として研究生活に入る。書類を捏造(ねつぞう)してパスポートを取得、1957年渡米し、英語を習得し小説家を志す。戦時中の放浪体験を題材とした処女作『異端の鳥』(1965)はフランスで評判をとり、外国作家賞を得る。暴力と腐敗の異常な世界を描いた第二作『異境』(1968)は全米図書賞を得る。ほかに、白痴の男がマス・メディアにのせられ大統領にまでなる『預言者』(1971)や、『悪魔の樹』(1973)、『コックピット』(1975)など。

[大津栄一郎 2018年7月20日]

『青木日出夫訳『預言者』(1977・角川書店)』▽『青木日出夫訳『異端の鳥』(角川文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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