コリドラス

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コリドラス
こりどらす
corydoras

硬骨魚綱ナマズ目カリクティス科コリドラス属Corydorasの熱帯淡水魚の総称。南アメリカ、パナマに分布し、約100種が含まれる。体は2列の大きな骨板に覆われ、うきぶくろは骨のケースに包まれる。脂びれの前縁は棘(とげ)のようになっている。長さ数センチメートルの小形魚。化石は新生代第三紀後期の地層から出土している。観賞用の熱帯魚で、水槽の付着物を食べる掃除屋になったり、美しくはないが、あいきょうがあり、人気がある。飼いやすくてじょうぶである。
 川のカーブの内側に堆積(たいせき)する砂州や浅瀬にすむ。短い口ひげで周囲を探り、口で砂を掘り、餌(えさ)を探す。溶存酸素が欠乏すると、口から空気を取り込んで腸呼吸をする。産卵は、雄が水草の葉や石の清掃をすることに始まり、次に雄が雌の近くに寄って口ひげで雌を刺激し、次に雄はあおむけになって雌を誘う。雌は雄の胸に吸い付き、その右側の口ひげは雄の左側の胸びれで押さえられる。そのうち雌雄は離れ、雌の腹びれの間には2、3個の卵が抱かれ、これを水草などに付着させ、口に含んでいた精液をかけて受精させる。卵は直径1.2~2.0ミリメートルの球形の粘着性のもので2~7日で孵化(ふか)する。このような習性や形態からカワリナマズの名もある。[中坊徹次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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