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コルキス コルキスKolchis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コルキス
Kolchis

黒海の東端,ファシス川 (現リオン川) 流域地方の古代名。北は大カフカス山脈,東はイベリア,南はアルメニアポントスに境を接し,ギリシアの英雄伝説アルゴナウタイの物語で象徴されるように,豊かな富の国として,金,毛皮,麻織物,農産物などの産出で古くから知られた。長い間小規模な王朝や族長支配下にあったが,前1世紀ポントスの王ミトラダテス6世治下に入り,ミトラダテスがローマポンペイウス (大ポンペイウス) に敗れた前 65年以後はローマに属した。のち4世紀,ローマの弱体化とともにこの地方の東ローマ勢力が駆逐されたが,その後もこの豊かな地域の支配権の争奪が近隣諸国の間に繰返された。 10世紀以後はジョージアグルジア)の歴史に編入される。現在のジョージアの西部地域。

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世界大百科事典内のコルキスの言及

【雲】より

…しかし自分の産んだ子どもたちがイオに迫害され殺されそうになると,ネフェレはゼウスから空を飛ぶ金の毛の牡羊を与えられ,フリクソスとヘレをそれに乗せて故国から脱出させた。空を飛んで行く途中でヘレは,彼女にちなんでヘレスポントスと呼ばれることになるダーダネルス海峡に落下して溺死したが,フリクソスは無事に黒海の東端にあった国コルキスに着き,そこで牡羊をゼウスに捧げ,金毛の羊皮は剝いでその国の王アイエテスに贈った。後にそれをギリシアに取り戻す目的でアルゴ船の遠征が(アルゴナウタイ伝説)おこなわれるこの〈金の羊毛皮(金羊毛)〉には,雲と結びついた王権のしるしであるという点で,アイギスと共通した意味が認められる。…

※「コルキス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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