日本大百科全書(ニッポニカ) 「コージンツェフ」の意味・わかりやすい解説
コージンツェフ
こーじんつぇふ
Григорий Михайлович Козинцев/Grigoriy Mihaylovich Kozintsev
(1905―1973)
ロシアの映画監督、舞台演出家。ウクライナのキエフ(現、キーウ)生まれ。レニングラード(現、サンクト・ペテルブルグ)の美術学校に学び、1921年レオニード・トラウベルグLeonid Trauberg(1902―1990)らと「エクセントリック俳優工房」を結成、前衛的演劇・映画の創作活動を開始した。1930年代には、社会主義リアリズムの代表作「マクシム三部作」で名声を得、第二次世界大戦後はシェークスピア戯曲の映画化で国際的に高く評価された。作品に『マクシムの青春』(1935、共同監督)、『ハムレット』(1964)、『リア王』(1970)ほか。
[岩本憲児]