マクシム(その他表記)Hiram Stevens Maxim

デジタル大辞泉 「マクシム」の意味・読み・例文・類語

マクシム(maxim)

マキシム

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改訂新版 世界大百科事典 「マクシム」の意味・わかりやすい解説

マクシム
Hiram Stevens Maxim
生没年:1840-1916

イギリスの技術者,発明家。アメリカのメーン州に生まれる。1881年イギリスへ移り,1900年イギリスに帰化。1883年,弾丸発射反動を利用して弾薬の装塡・薬莢(やつきよう)の放出を自動的に行う単銃身の初の本格的機関銃発明。このほか電球フィラメント無煙火薬など数多くの発明を行う。89-94年には蒸気機関による大型飛行機を開発したが失敗に終わる。彼の設計した機関銃は日露戦争(ロシア軍が使用),第1次大戦で威力を示した。84年にマクシムの創設した会社は,88年ノルデンフェルト兵器会社と,96年ビッカーズ兄弟会社と合併し現在のビッカーズ社の元となる。大量殺戮(さつりく)兵器の発明者であり,〈死の商人〉として商才にたけ巨富を築いた彼は,後年〈機関銃王〉と呼ばれた。1901年ナイトに叙せられる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクシム」の意味・わかりやすい解説

マクシム
Maxim, Sir Hiram Stevens

[生]1840.2.5. メーン,ブロックメーズミル
[没]1916.11.24. ストレタム
アメリカで生れ,イギリスで活躍した兵器発明家。マキシムとも表記される。アメリカでは独学工学を学び,技術の研究を行なって電気,機械の分野で多くの発明をなしとげた。 1881年パリ万国博覧会でレジオン・ドヌールを受章。イギリスに渡ってからは兵器の発明に没頭。 83年のマクシム機関銃の発明をはじめとして無煙火薬,圧搾空気使用の魚雷発射機,遅延信管などを発明。 84年マクシム兵器会社を設立,96年ビッカース父子・マクシム会社となり,ここで生産された機関銃が全世界に普及したため,マクシムは巨万の富を築いた。

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百科事典マイペディア 「マクシム」の意味・わかりやすい解説

マクシム

米国生れの発明家,企業家。1881年英国に移住し,1900年英国に帰化。1901年にナイトに叙せられた。1883年,発射の反動を利用する単銃身の本格的機関銃を発明。ほかにも無煙火薬や電球のフィラメントなどを発明した。銃器工場を建て,のちビッカーズ社と合併,長くその支配人を務めた。

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