切り口から乳状の樹液(ラテックス)が出る植物は、その中に自然のゴム資源となる物質が含まれており、それらはすべてゴム植物ということができる。ゴム植物は全世界で400種以上知られているが、実際にゴム生産に用いられているのはごく限られた種類である。もっとも多くゴム生産が行われているのはトウダイグサ科のパラゴムノキで、現在もマレーシアなど熱帯地域に広く栽培されている。アカテツ科のガタパーチャからは海底電線被覆用のゴムが、第二次世界大戦中のアメリカではキク科植物であるグアユールParthenium argentatumから積極的にゴム生産が行われたという。また日本で観葉植物として鉢物によく利用されているクワ科のインドゴムノキからは硬く弾性の強いゴムが、キョウチクトウ科のタイワンゴムカッラFuntumia elasticaからはもっとも良質のゴムが得られる。ゴム植物として利用されている植物のラテックスに含有されている炭化水素関連化合物のうちの大部分はポリマー(重合体)である。
[近藤典生]
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新