改訂新版 世界大百科事典 「ゴンドワナ」の意味・わかりやすい解説
ゴンドワナ
Gondwana
インド中部,マディヤ・プラデーシュ州東部の地方名。ソン,マハナディ,ナルマダーの諸河川の源流部にあたり,マイカラ山脈などの山岳地帯が広がる。地名はドラビダ語族のゴンド族に由来し,彼らは14世紀以来この地を支配していたが,16世紀中期からムガル帝国,18世紀初めにはマラータに追われて,いまでは山岳地の森林地帯に住む。地層はゴンドワナ累層と呼ばれる陸成の厚い砂岩層を主とし,その最古層は古生代の二畳紀~石炭紀にさかのぼり,包含化石とともに南アメリカ,オーストラリア,アフリカの地層と類似する。そこから古生代末に南半球にこれら諸大陸の母体となった仮想大陸があったとされ,それをゴンドワナ大陸(ゴンドワナランド)と呼ぶ。
執筆者:応地 利明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報