旺文社世界史事典 三訂版 「サイクス−ピコ協定」の解説
サイクス−ピコ協定
サイクス−ピコきょうてい
Sykes-Picot Agreement
大戦後,オスマン帝国の勢力下にある中近東地域を,3国がそれぞれ領有あるいは勢力範囲にすることを決めた。翌1917年,イタリアの不満をいれて,イズミル地方をイタリアに割譲する改定を加えた。この条約はイギリスが1915年に約束したアラブ人の独立(フサイン−マクマホン協定)を否定するもので,革命後のソヴィエト政府に暴露され,結局実現しなかった。サイクスはイギリス,ピコはフランスの代表者の名。
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