デジタル大辞泉
「サイバー補導」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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サイバー補導
警察官がサイバーパトロールで援助交際や下着の売買など不適切なインターネット上の書き込みを見つけた場合、身分を明かさずに直接やりとりし、実際に会った際に警察官であることを告げて警察署などで注意、指導し、保護者に引き渡す。18歳未満の子どもによる行為が対象。静岡県警が2009年から先行して実施。昨年4月に10都道府県警が加わり、10月からは全国で導入された。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
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知恵蔵
「サイバー補導」の解説
サイバー補導
インターネットを通じて、特に18歳未満の児童が犯罪に遭遇しないよう、警察庁が導入した補導方法の一つ。18歳以上であっても、未成年であれば、不良行為少年として補導される。
具体的には、まず、警察官が定期的にインターネット上にある出会い系やコミュニティーサイトなどの書き込みをチェックし、不適切な書き込みを見つけた場合は、身分を隠して、メールのやり取りを行う。そして、違法な取引に発展するような場合は、取引現場に向かい、出会った時に警察であることを明かした上で、注意と指導を行う。
従来の補導は、繁華街等で深夜まで遊んでいる少年少女が主な対象となっていたが、ただでさえ、インターネット上で不正な売買が横行する近年において、特に精神的に未成熟な18歳未満の中高生児童が、インターネット上で、援助交際や下着の販売を持ちかける書き込みをするケースが急増しており、このような書き込みがきっかけで、性犯罪等の被害が拡大することが懸念されていた。
警察庁は、2013年4月から9月の間、全国10の都道府県警察本部で、サイバー補導の試験運用を行い、10月には、ネット上に約2000の不適切な書き込みがあったことや、実際に未成年の少年少女97人(うち18歳未満が89人)をサイバー補導したことを明らかにした。
10月21日から、サイバー補導は全国の警察で実施されている。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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