サテュロス

世界大百科事典 第2版の解説

サテュロス【Satyros】

ギリシア神話で,酒神バッコス(ディオニュソスの別名)につき従う山野の精。複数形サテュロイ。陽気で好色な彼らは,酒を飲んで浮かれ騒いだり,ニンフたちと戯れるのが大好きだという。美術では,ヤギの角と耳と脚,また馬の尾をもつ半人半獣の姿に表現されることが多い。のちにローマ人はファウヌスと同一視した。よく似た存在にシレノスSilēnos(セイレノスともいう)があるが,この方は老人で,馬の特徴を多くもっている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

サテュロス【Satyros】

ギリシャ神話のいたずら好きで好色な山野の精。ディオニュソスの従者。ニンフと戯れ酒を好む。馬の耳・尾、しばしば馬の脚・蹄ひづめをもつ半人半獣の姿で表された。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内のサテュロスの言及

【ファウヌス】より

…なお,彼と同一の職能をもって女性に臨む女神にファウナFaunaがあり,彼女はファウヌスの姉妹,妻または娘とされる。またファウヌスの複数形ファウニFauniは,半人半獣の山野の精(英語のfauns)で,彼らはギリシアのサテュロスと同一視された。【水谷 智洋】。…

※「サテュロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android