20世紀西洋人名事典 「サラベルナール」の解説
サラ ベルナール
Sarah Bernhardt
1844.10.22 - 1923.3.26
フランスの女優。
パリ生まれ。
本名Rosine〉 ロジーヌ〈Bernard ベルナール。
天才として伝説化したフランスの大女優。演劇学校卒業後、1862年コメディー・フランセーズにデビューするが、その後私設劇場を転々とする。1875年コメディー・フランセーズの正式座員となる。’79年ユゴーの「リュイ・ブラス」の女王役で評判となり、英国、米国を巡演し世界的名声を得た。1880年コメディー・フランセーズを退団。その後「椿姫」「トスカ」などロマン派的悲劇のヒロインを演じ大成功を収めた。1899年サラ・ベルナール座を設立し、「ハムレット」の男役ハムレットを演じた。愛国精神に富み、第一次大戦時には戦地慰問を行った。彼女は天性の美貌と美声に加えて、卓越した演技力で人気を博し、世紀末の演劇の華で、国葬の栄誉を受けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報