サンペトロニオ聖堂(読み)サンペトロニオセイドウ

デジタル大辞泉 「サンペトロニオ聖堂」の意味・読み・例文・類語

サンペトロニオ‐せいどう〔‐セイダウ〕【サンペトロニオ聖堂】

Basilica di San Petronio》イタリア北東部、エミリアロマーニャ州の都市ボローニャにあるゴシック様式の教会。14世紀末、アントニオ=ディ=ベンチェンツィオの設計により着工され、17世紀半ばまで建設が続けられたが、ファサード上部は今もなお未完成。ヤコポ=デッラ=クエルチャによる正面入口の上部を飾る聖人像、聖母子像は初期ルネサンス彫刻傑作として知られる。

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世界の観光地名がわかる事典 「サンペトロニオ聖堂」の解説

サンペトロニオせいどう【サンペトロニオ聖堂】

イタリア北部、古都ボローニャ(Bologna)の中心のマッジョーレ広場(Piazza Maggiore)にある、ゴシック様式の教会。ボローニャの守護神として信仰を集めてきた聖ペドロニオに捧げる教会として、14世紀末から15世紀にかけて建設された。初期イタリアルネサンスの彫刻家ヤコポ・デラ・クエルチア(1374~1438年)の「聖母キリスト」の彫刻が有名である。世界で一番大きな教会として着工したが、ときのローマ教皇バチカンサンピエトロ大聖堂よりも大きな教会をつくることを許さず、計画にあった建物の両翼部分の建設が取りやめになったというエピソードがある。この建物は、今なお未完成である。

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