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ザイデルの五収差 ザイデルのごしゅうさSeidel's five aberrations

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ザイデルの五収差
ザイデルのごしゅうさ
Seidel's five aberrations

球面鏡または球面レンズで結像させるときに生じる収差 (像のぼやけ,ゆがみなど) を近似計算で論じた L.ザイデルによる収差の5分類。すなわち,狭義の球面収差コマ収差非点収差像面の曲り像のゆがみがある。屈折を利用したレンズでは,このほかに色収差がある。収差を除くには,各種のレンズを組合せて使う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ザイデルの五収差
ざいでるのごしゅうさ

単色光に対して共軸光学系において生ずる五つの収差のこと。ドイツ天文学者・数学者、ザイデルPhilipp Ludwig von Seidel(1821―96)が研究した。収差を光学系の瞳(ひとみ)座標と物体座標で展開すると、三次の項は五つ存在する。これら五つの項はそれぞれ、球面収差、コマ収差、非点収差、像面の曲がり、像のゆがみに対応する。光学系は、光軸の近くに存在する近軸光線によって理想的な結像をする。光線が瞳と交わる点の座標(瞳座標)および物点の光軸からの距離(物体座標)について一次の微小量まで考慮する範囲を結像のガウス領域といい、収差は現れない。これらの量の三次の微小量まで考慮しなければならない範囲をザイデル領域といい、前述のザイデルの五収差が発生する。さらに高次の微小量まで考えると、もっと高次の収差が発生する。普通、収差の理論的検討がなされるのは、ザイデルの五収差までである。[三宅和夫]

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