1分子内に水酸基-OHとシアン基-CNを同時にもつ化合物の総称。水酸基とシアン基の相対位置によりα-シアンヒドリン,β-シアンヒドリンなどのように区別して呼ぶ。特記しないときは通常α-シアンヒドリンのことをさす。代表的な合成法に次のようなものがある。
(1)アルデヒドまたはケトンにシアン化水素を作用させる。
(2)アルデヒドあるいはケトンと亜硫酸水素ナトリウムとの付加物にシアン化アルカリを作用させる。
(3)エポキシドとシアン化水素を反応させる。
アルカリによりもとのアルデヒドまたはケトンに戻り,酸ではオキシカルボン酸に加水分解される(シアンヒドリン合成法またはキリアーニの反応と呼ばれる)。アンモニアとの反応ではアミノニトリルになり,これを加水分解するとα-アミノ酸を導くことができる(シュトレッカー反応と呼ばれる)。
→アミノ酸
執筆者:岡崎 廉治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...