シッダールタ(英語表記)Siddhartha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シッダールタ」の意味・わかりやすい解説

シッダールタ
Siddhartha

ドイツ作家 H.ヘッセ小説。 1922年刊。若いバラモンのシッダールタは,禁欲と思索のみによっては解脱しえないと認識するが,感覚の世界のはては生の倦怠自己嫌悪であった。自殺しようとした川のほとりで,流転不易の水の流れに万象統一を悟る。作者の内面志向と東洋理解を示す作品

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改訂新版 世界大百科事典 「シッダールタ」の意味・わかりやすい解説

シッダールタ
Siddhārtha

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世界大百科事典(旧版)内のシッダールタの言及

【釈迦】より

… インド・ネパール国境沿いの小国カピラバストゥKapilavastuを支配していた釈迦(シャーキャ)族の王シュッドーダナŚuddhodana(浄飯(じようぼん)王)とその妃マーヤーMāyā(麻耶)の子としてルンビニー園で生まれた。姓はゴータマGotama(釈迦族全体の姓),名はシッダールタSiddhārtha(悉達多)。生後7日目に母を失い,以後は叔母(実は継母でもある)マハープラジャーパティーに育てられた。…

※「シッダールタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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