シャーフィイー学派(読み)しゃーふぃいーがくは

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャーフィイー学派」の意味・わかりやすい解説

シャーフィイー学派
しゃーふぃいーがくは

イスラム教スンニー派が公認する四法学派の一つ。シャーフィイーの法理論中心に発展した学派であり、法理論が法の実際上の運用に先行して整えられたため理論と実際とがもっとも一致している。補助的法源を認め自由裁量の余地を多く残すマーリキー学派ハナフィー学派と、聖典規定に文字どおりに従おうとするハンバリー学派との中間的立場をとる。おもに東アフリカ、南アラビア、東南アジアに広まっている。

鎌田 繁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android