ジプシー・バンド(読み)ジプシーバンド

百科事典マイペディア 「ジプシー・バンド」の意味・わかりやすい解説

ジプシー・バンド

ハンガリールーマニアなど東ヨーロッパのジプシーロマ)の楽団。ハンガリーでは18世紀中頃には,バイオリン2,コントラバス1,ツィンバロム1という今日の基本的な編成ができた。後にはこれにクラリネットを加えたり,弓奏楽器の数を増やして演奏する。高度の演奏技巧を駆使した,激しい気質を特徴とする演奏様式で,チャールダーシュなどの舞曲を流行させた。ルーマニアではやや小規模で,バイオリンとコブザcobza(リュート)とナイ(パンパイプ)を中心とし,近年はこれにツァンバルダルシマー),コントラバス,アコーディオンなどを加えることが多い。これらは都会のジプシーの音楽で,田舎のジプシーの音楽は声楽が中心。
→関連項目マジャール・ノータ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む