ジメドン

化学辞典 第2版 「ジメドン」の解説

ジメドン
ジメドン
dimedone

5,5-dimethyl-1,3-cyclohexanedione.C8H12O2(140.18).メシチルオキシドマロン酸ジエチルとから合成される.針状晶もしくはプリズム晶のβ-ジケトンで,遮光して保存する.水溶液中では,おもにエノール形で存在する.融点148~150 ℃.K 0.71×10-5(25 ℃).アルデヒド検出同定に用いられる.アルデヒド一分子に対し二分子のジメドンが反応し,不溶性の縮合体を与えるが,ケトン糖類とは縮合しない.[CAS 126-81-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジメドン」の意味・わかりやすい解説

ジメドン
dimedone

化学式 C8H12O2 。5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサジオンのこと。分解点 148~150℃の結晶。水に溶けて弱酸性を示す。アルコールクロロホルムベンゼンなどに可溶。アルデヒドとは付加化合物をつくって水溶液から沈殿する。ケトンとは反応しない。アルデヒドの分離同定に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android