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付加化合物 ふかかごうぶつaddition compound

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

付加化合物
ふかかごうぶつ
addition compound

A+B→AB のように2種の分子から1種の分子を生じる付加反応によって生成する化合物をいう。反応の形態によって次のように分類できる。 (1) 炭素-炭素二重結合,カルボニル基などの不飽和結合に対する臭素分子,水素分子ハロゲン化水素などの付加によるもの,(2) アミンなど非共有電子対をもつルイス塩基に対する酸の付加によるもの,(3) 電荷移動錯体形成による電子供与体と電子受容体との付加によるもの,(4) 水素結合などの弱い結合による付加によるもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

付加化合物
ふかかごうぶつ
addition compound

次の(1)~(3)のような化合物をいう。
(1)一つの化合物にほかの化合物が付加した形式で表すことのできる化合物。水和物、溶媒和物など。たとえば、Na2CO310H2O、CaCl28NH3、AlCl34C2H5OH、NH3BF3、BF32H2Oなど塩類にH2O、NH3、C2H5OH、その他の分子が付加した化合物をいう。またクラスレイト化合物(包接化合物)など、結晶の骨格構造の中に分子が閉じ込められただけのものも含まれる。たとえば、8Kr46H2O、6Br246H2Oなどがそうである。
(2)不飽和結合をもつ原子に対する付加反応によってできるものをいう。たとえば、エチレンに対する臭素の付加
  H2C=CH2+Br2
   →CH2Br-CH2Br
によってできる1,2-ジブロモエタンがそうである。有機化合物にその例が多い。
(3)このほか水素結合によって二量体となっているH2F2や(HCOOH)2などをはじめとして、原因がよくわかっていないものでも、各種分子が一定比で付加している化合物をいう。また、これらを分子化合物ともいっている。[中原勝儼]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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