ビサボラトリエン

化学辞典 第2版 「ビサボラトリエン」の解説

ビサボラトリエン
ビサボラトリエン
bisabolatriene

C15H24(204.35).単環性セスキテルペン.ビサボルミルラ,ベルガモット油,レモン油,しょうのう油,アミグダリン油,ライム油など多くの精油中にそれらの立体異性体とともに含まれ,植物界に広汎に分布している.多数の異性体や誘導体が知られているが,代表的なものを以下に示す.【Ⅰ】2,5,11-ビサボラトリエン(1-(1,5-dimethyl-5-hexamethyl)-4-methyl-1,4-hexadiene).(R)-体はウコンの一種Curcuma aromaticaやC. xanthorrhizaの精油に多量に含まれている.液体.沸点142 ℃(2.4 kPa).-48.2°.(S)-体も知られている.沸点98~100 ℃(2.2 Pa).【Ⅱ】2,6,10-ビサボラトリエン(4-(1,5-dimethyl-4-hexenilidene)-1-methylcyclohexene).(E)-体は,イギス目,ソゾLaurencia sp.の成分.液体.-18.8°(クロロホルム).(Z)-体はラン科のミルフ樹脂やライムの果実成分.油状物.

【Ⅲ】2,7,9-ビサボラトリエン(4-(1,5-dimethyl-1,3-hexadienyl)-1-methylcyclohexene).Theonella ef. swinhoeiの海綿の成分.油状物.+23°(ヘキサン).【Ⅳ】2,7,10-ビサボラトリエン(4-(1,5-dimethyl-1,4-hexadienyl)-1-methylcyclohexene).(R,E)-体はアタナシウスAthanasia crethmifoliaの成分.油状物.+54.3°(エタノール).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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