スタリ-ラスとソポチャニ(読み)スタリラスとソポチャニ

世界遺産詳解の解説

スタリラスとソポチャニ【スタリ-ラスとソポチャニ】

1979年に登録された世界遺産(文化遺産)。セルビア南西部のノヴィ・パザル近郊にあるスタリ・ラスは、中世のセルビアに存在した国家セルビア王国の最初の首都が置かれていた町である。当時の都市名は「ラス」。現在は「ラシュカ」と呼ばれている。この都市は9世紀から10世紀にかけて建設されたものだが、13世紀頃に放棄され、都市遺跡として今日に至った。スタリ・ラスには、当時の王宮跡と推測される要塞の一部と礼拝堂が残されている。その近くには、セルビア最古の聖堂とされる10世紀頃に建てられた聖ペテロ聖堂がある。また、スタリ・ラスの南西に位置するソポチャニには、セルビア国王ステファン・ウロシュ1世の命により1260年頃に建てられたセルビア正教会のソポチャニ修道院がある。この修道院の聖三位一体聖堂にあるフレスコ画「聖母の死」は、セルビアに残るフレスコ画の中では最も美しい13世紀のビザンチン美術作品といわれている。◇英名はStari Ras and Sopoćani

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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