ストルマ川(読み)ストルマがわ(英語表記)Struma

改訂新版 世界大百科事典 「ストルマ川」の意味・わかりやすい解説

ストルマ[川]
Struma

ブルガリアからギリシアへ南下して流れる川。ギリシア語でストリモンStrymón川,トルコ語でカラKara川とよばれる。ソフィアの近く,ビトシャ山地に源を発し,ブルガリア西部を南流してギリシア領に入り,エーゲ海のストリモン湾に注ぐ。流域ではブドウ,タバコが栽培され,河岸にキュステンディール,ブラゴエフグラートなどの都市がある。ギリシア領に入ったところは沼沢地だったが灌漑排水がすすみ,ギリシアの農業中心の一つとなっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストルマ川」の意味・わかりやすい解説

ストルマ川
ストルマがわ
Struma

ギリシア語ではストリモン Strimón。ブルガリア西部を北から南に流れ,ギリシアを経てエーゲ海に注ぐ川。ブルガリアとギリシアをつなぐ鉄道と幹線道路はこの川沿いに通じている。ソフィア南方のビトシャ山南西に源を発し,西流してペルニクにいたり,その後流れを南に転じ,リラ=ピリン山系の西麓を曲流し,クラータ付近で国境を越えてギリシア領に入ってからは広い平野を南東に流れて,ストリモニコス湾に注ぐ。全長 415km,ブルガリア領内の延長は 290km。沿岸の主要都市はペルニク,ラドミル,ブラゴエフグラドなど。

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