スニガ(読み)Zu´niga,Pedro de

朝日日本歴史人物事典 「スニガ」の解説

スニガ

没年元和8.7.13(1622.8.19)
生年:生年不詳
アウグスチノ会宣教師殉教者スペインセビリア生まれ。1618(元和4)年来日。翌年マニラに戻り,1620年ドミニコ会士フロレスと共に平山常陳の船で日本に密航する途中,台湾沖で英蘭連合艦隊に捕らえられた。平戸オランダ商館内に2年余り拘禁され,宣教師であることが発覚して常陳らと共に長崎火刑に処された。この事件は,のちの長崎西坂での55人の元和大殉教につながる。<参考文献>コリャド著,井手勝美訳『日本キリシタン教会史補遺』

(浅見雅一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「スニガ」の解説

スニガ Zuñiga, Pedro de

?-1622 スペインの宣教師。
アウグスチノ会士。元和(げんな)4年(1618)来日したが,キリシタン禁制のためいったんマニラにもどる。6年ふたたびフロレスとともに平山常陳(じょうちん)の船で日本にむかったが,イギリス船に捕らえられて,平戸のオランダ商館に拘禁され,元和8年7月13日長崎で火刑に処された。セビリア出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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