スフミ(英語表記)Sukhumi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スフミ」の意味・わかりやすい解説

スフミ
Sukhumi

ジョージアグルジア)北西部,アブハズ自治共和国の首都。バトゥーミの北北西約 160km,黒海に面する港湾都市。古代ギリシアの植民市ディオスクリアスのあったところで,古くから商港として繁栄した。果実缶詰,ワイン,たばこ,皮革製靴,電気器具などの工業が行われる。黒海に面するほかの港と鉄道や船で結ばれている。美しい砂質の海岸と亜熱帯性の温暖な気候に恵まれているため,観光・保養地としても発展し,サナトリウムや宿泊施設が多い。植物園,教育大学,亜熱帯農業研究所,臨床病理・治療研究所などがある。人口 12万 (1991推計) 。

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世界大百科事典 第2版 「スフミ」の意味・わかりやすい解説

スフミ【Sukhumi】

ザカフカス地方,グルジア共和国北西部を占めるアブハジア共和国の首都。黒海に臨む。人口12万(1991)。旧石器時代の遺跡がある。1724年トルコの要塞スフム・カラとして建設され,1810年ロシア帝国に併合,64年スフム軍区の中心となる(十月革命前はスフムと呼ばれた)。1921年3月ソビエト権力樹立。食品,軽工業が主で,共和国の産業,文化,学術の中心都市。旧ソ連邦有数の保養地としても有名である。【高橋 清治

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