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スプリングカメラ folding camera

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スプリングカメラ
folding camera

1930年代に流行した,主としてブローニー・フィルム(→写真フィルム)を使用する折りたたみ式の中型カメラの一種。スプリングカメラは日本での呼び名。扁平な箱型に納まっているカメラボディ(本体)にあるボタンを押すと,底辺をちょうつがいで止められ,ボディのふたになっている台座が両側を支えられているスプリングの働きで L形に開く。開かれた台座上に,折りたたまれていた蛇腹が伸び,レンズシャッターを取り付けた前板が固定されて,撮影準備が整う。焦点合わせは,レンズ前玉の回転によって距離を変える形式が多い。携帯が便利な点に特徴があったが,35ミリカメラの出現で,しだいに姿を消していった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のスプリングカメラの言及

【カメラ】より

…29年にはドイツのフランケ・ウント・ハイデッケ社からロールフィルムを用いて近代化された二眼レフが発売され,新しい中判カメラの基礎を築いた。同じく29年にドイツのツァイス・イコン社から発売された6cm×9cmのロールフィルムカメラは,ボタンを押すとスプリング仕掛けで前ぶたが開き,蛇腹が飛び出して直ちに撮影可能状態になるもので,これより20年近く続くスプリングカメラの嚆矢(こうし)となり,さらに33年ドイツのシュテーンベルゲン社(通称イハゲー社)から発売されたエキザクタは,古い歴史のあるレフレックスカメラを35ミリフィルムを用いて実現し,今日の35ミリ一眼レフの始祖となった。35ミリフィルムを用いながらシャッターをレンズ内部(のちにはレンズ直後の場合も生ずる)に取り付けた,いわゆる35ミリレンズシャッターカメラは第2次世界大戦後に全盛期をむかえ,以前からあった二眼レフカメラをほとんど駆逐してしまった。…

※「スプリングカメラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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