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セイロン仏教 セイロンぶっきょうCeylon Buddhism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セイロン仏教
セイロンぶっきょう
Ceylon Buddhism

前3世紀の中頃,インドのアショーカ王の王子マヒンダがセイロン (現スリランカ) 島に伝えた仏教。シンハラの王デーバーナンピヤ・ティッサ (在位前 250~前 210) はただちに仏教に帰依し,アヌラーダプラにマハービハーラ (大精舎) を建てた。王の保護のもとに急速に広まり,各地に仏塔が建てられた。さらに二百余年後,アバヤギリビハーラ (無畏山寺) が建立され,マハービハーラから追放されたマハー・ティッサがここを本拠とし2派に分裂しマハービハーラと勢力を争った。4世紀初めアバヤギリビハーラからサーガリヤ派がジェータバナビハーラ (祇陀林寺) を建て分派した。以後,マハービハーラは上座部仏教の中心となり,アバヤギリビハーラはインド仏教諸派と交流し,大乗仏教思想にも好意的だった。両派の抗争が続いた 12世紀パラクラマバーフ1世が出て抗争に終止符を打ち,マハービハーラが上座部仏教の本拠地として全島を統率し今日にいたる。上座部仏教はパーリ語による経典を用い,戒律も厳しい。またマハービハーラはミャンマー,タイなど東南アジア諸国との交流を深めている。 (→南方仏教 )

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