ゼツェッシオン館(読み)ゼツェッシオンかん(その他表記)Sezessionsgebäude

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼツェッシオン館」の意味・わかりやすい解説

ゼツェッシオン館
ゼツェッシオンかん
Sezessionsgebäude

J.オルブリヒ設計で 1898~99年,オーストリアウィーンに建てられた展示館。正面ファサードは,中央とそこから左右に突出させたブロックが明快な比例関係を構成する一方,その頂部には,アール・ヌーボー的な植物文様を施した金色ドームが載る。簡明な直線的要素と,豊かな装飾性がよく調和した建物。展示会場はその目的にかなうよう,間仕切りが自由に動かせる設計となっていた。最初の展示会は,1900年 C.マッキントッシュの作品展であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android