日本大百科全書(ニッポニカ) 「アール」の意味・わかりやすい解説
アール
あーる
are
メートル法の面積の単位。記号はaで表す。100平方メートル。100アールで1ヘクタールとなる(1ha=100a。h:ヘクトはSI接頭語の一つで100倍の意味をもつ)。語源はラテン語で「平らな土地の一画」を意味する。ヨーロッパの大陸諸国では農地に用いられており、国際単位系(SI)で推奨されている平方メートルと平方キロメートルは100万倍の開きがあるので、アールとヘクタールを用いるほうが大変便利であるが、土地面積の単位は変更が困難なため、その他の諸国では普及していない。国際単位系(SI)と併用される非SI単位として、ヘクタールが認められている。日本では、1アールがほとんど1畝(せ)(約1.008畝)にあたり、1ヘクタールがほとんど1町歩でもあるため、抵抗なく採用されている。
[小泉袈裟勝・今井秀孝]